薄毛の原因と対策

薄毛の原因

食生活

インスタント食品やレトルト食品、スナック菓子やジャンクフードは、カロリーや塩分が高く、毛髪に限らず健康に良いものとは言えません。

動物性脂肪を摂り過ぎると、いわゆる「ドロドロ血」になって、体内の血流が悪くなるばかりか、成人病の原因にもなります。

当然、髪の毛にとって大切な栄養素や酸素といった成分が頭皮や毛根に届きにくくなります。

とはいえ、現代の食生活で、こういった食品を全く食べないことは不可能でしょう。

なので、出来るだけ日常の食生活には気を配るようにして、不足する栄養素はサプリメント等で補うことが必要です。

特に、タンパク質や亜鉛、そしてビタミン類が不足しないようにしましょう。

◆毛の予防や改善には、食事では充分に補えない栄養素が含まれたサプリメントも効果的です。
・育毛サプリメント

睡眠不足

人間の身体は、起きているときに、負荷が掛かった古い細胞が死んで、眠っているときに、死んだ細胞より強い細胞が作られることで成長していきます。

この新陳代謝が上手くいかないと、毛髪も「抜けたまま」になってしまいます。
また、身体が成長する時間帯は「夜の睡眠」であると言われています。

特に、深夜0時を挟んだ4時間、つまり22時~2時は、副交感神経が最も活発になり、成長ホルモンが大量に分泌される時間帯です。

とはいえ、お仕事の関係で、夜は睡眠をとれない方も多いでしょう。

そのような方は、食生活やストレス軽減により一層の気を配るとともに、サプリメントや育毛剤などを上手に使用して毛髪をケアしてあげましょう。

喫煙

喫煙は血管を収縮させます。
その結果、血液で全身に運ばれる栄養素や酸素が、充分に行きわたらなくなります。

喫煙は頭皮の血行を悪くするだけではなく、肌荒れの原因にもなります。
薄毛対策に限らず、出来ることなら控えたいのが喫煙です。

ヘアケア化粧品
パーマ液やヘアカラー、そして整髪料には、色々な化学薬品が含まれています。

これらは、毛髪に塗るものですが、どうしても多少は頭皮に付着してしまいます。
その結果、こういったヘアケア化粧品が薄毛の原因となることもあります。

頭髪に塗るものは、就寝前にはできるだけ洗い流してあげるようにしましょう。

ただ、洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシ洗うことは、頭皮に悪い刺激を与えるので逆効果です。

シャンプーの化学成分で溶かすというより、泡で包み込んで落とすというイメージで洗うのが良い方法です。

そして、シャンプーは充分に洗い流し、マッサージと育毛剤でしっかりとケアすることが大切です。

運動不足

身体にとって、運動不足は多くの害をもたらします。
当然、薄毛の原因にもなります。

身体を動ことで、血行が良くなり、全身に栄養素や酸素が送られます。
しかし、運動が足りないと血流が鈍るので、頭皮の栄養も不足します。

特に毛細血管が少ない生え際に充分な栄養が行き届かないと新しい毛髪を生み出すことができなくなります。

適度な運動で汗をかくことは、ストレス解消にもつながり、薄毛予防にも役立ちます。

紫外線

屋外に出ると、最も紫外線の影響を受けやすいのが頭皮です。

特に、つむじや分け目といった頭皮の地肌に直射日光が当たると確実に日焼けします。

日焼けした頭皮は、他のお肌の部分を同じように炎症を起こします。
当然、毛根周辺の細胞もダメージを受けます。
その結果、抜けやすく生えにくい毛根になってしまします。

また、紫外線のダメージを受けた頭皮は、強くなるために硬い皮膚に生まれ変わろうとします。

強い日差しを受けるときは、通気性の良い帽子をかぶって、頭皮を直射日光から守ってあげましょう。

プールや海水浴で、頭から水に浸かると頭皮の温度は下がりますが、紫外線の影響を防ぐことはできません。

頭皮や髪の毛にも使える日焼け止めスプレーが市販されているので、そういったものを使うことも薄毛対策には効果的です。

その他、薄毛の種類によって原因は多岐にわたります。
・薄毛の種類
・性別・世代別の薄毛
も併せてご覧ください。

遺伝

薄毛は遺伝に関係しています。
特に男性型脱毛症は遺伝によるものが多いといわれています。

とはいえ、薄毛の遺伝子があるからといって、必ずしも薄毛になるというわけではありません。
健康的な生活習慣や、適切な頭皮ケアによって薄毛は防ぐことが可能です。
また、自分が薄毛の遺伝子を持っていることをあらかじめ知っておけば、手遅れになる前に治療を受けることができます。

体質に薄毛の要素があるかどうかは、分泌される「5αリダクターゼ」という酵素の量を測定する方法と遺伝子を調べる方法があります。

「5αリダクターゼ」の分泌量を調べるのは、この酵素が、テストステロンという男性ホルモンと結合して、AGA(男性型脱毛症) を引き起こすジヒドロテストステロンという物質を作り出すからです。

遺伝子を調べる方法は、ホルモンを感知する器官であるアンドロゲンレセプターが、どれくらいジヒドロテストステロンと引っ付きやすいか(アンドロゲンレセプターの感受性)を数値化するものです。

この遺伝子を調べると、薄毛になりやすいかどうかだけではなく、薄毛の治療薬である「フィナステリド」が効きやすい体質かどうかも判ります。

なお、薄毛に関する遺伝は母親からによるものです。
それは、男性は父親からY染色体を、母親からX染色体を受け継ぐわけですが、アンドロゲンレセプターの感受性がX染色体に属するからです。

なので、父親や父親の父、そして父親の兄弟(父方のおじいさん、おじさん)の頭髪を気にしても意味がありません。
また、母親は女性なので、薄毛になりにくいことから参考になりません。

参考になるのは母の父(母方のおじいさん)です。
というのも、母親は、両親からX染色体のみを受け継いでいるからです。

なので、母方の男性に薄毛の人がいたら、遺伝子検査を受けておくと良いでしょう。

薄毛遺伝子を調べる方法
薄毛の遺伝子検査は口内粘膜を採取して行います。

もちろん医療機関でも行っていますが、検査キットを使うことで在宅でも検査することが可能です。

綿棒で口内粘膜を採取して、検査機関に送れば2週間~1ヶ月程度で結果が届きます。

医療機関では、自院で検査する場合と検査機関に依頼する場合があり、細胞の採取も、口内粘膜のほか、血液や毛髪k検査から行う場合があります。

遺伝子は両親から受け継ぐもので、体質改善などで変化するものではありません。
したがって、遺伝子検査は何歳で行っても、一度検査をすれば再検査の必要はありません。

遺伝子検査をすれば、薄毛の治療薬である「フィナステリド」の効きやすさも判るので、市販の発毛剤を選択する際の参考にもなります。

薄毛の遺伝子があると必ずハゲる?
薄毛の遺伝子を持っているからといって、必ずハゲるとは限りません。

遺伝が原因のAGA(男性型脱毛症)は25%程度と言われています.
逆に言えば、薄毛に悩む方の75%の原因は、遺伝以外です。

なので、「最近、薄くなったな」と感じたら、遺伝を疑うことも必要ですが、生活習慣などにも目を向けることが必要です。

特に、食生活とストレスは毛髪に大きな影響を与えます。
食事で充分な栄養が摂れないときは、サプリメントで補うのも一つの手です。
また、いくら栄養面に気を付けても、血行が悪いと頭皮に充分な栄養が届きません。
適度な運動や頭皮のマッサージで、頭皮や毛根に充分な栄養を送り込んであげることが必要です。
バランスが取れた食事と適度な運動はストレスも軽減します。

薄毛の予防法

薄毛の大半が、生活習慣の改善で予防することができます。

特に食生活、睡眠などの生活サイクルは、毛髪に強い影響を与えます。
なので、栄養バランスと睡眠をチェックすることが大切です。
・タンパク質(アミノ酸)、亜鉛、各種ビタミンなどの栄養素を充分に摂る。
・成長ホルモンの分泌が活発な時間帯(22:00~0:00)は極力睡眠をとる。

また、不適切なヘアケアや、頭皮や毛根に負担が掛かる髪型を続けることも毛髪にとって良くない生活習慣です。
・頭皮が傷つくほどの強いブラッシング
・ヘアバンドやクリップで強く引っ張ったヘアスタイル
・整髪料を落とさないで就寝する

精神的なストレスが発散できない生活環境も、それが習慣化すると薄毛の元です。
・徹夜での仕事
・家庭内トラブル
・いじめ

心と身体の健康を保つことは薄毛予防にも効果的です。
薄毛の予防については「薄毛の原因」も併せてご覧ください。

薄毛の改善

AGA(男性型脱毛症)

AGAの改善は、治療薬、あるいはクリニックでの特殊な治療しかありません。

AGAは進行します。
長期間放置していると、その毛根は毛母細胞自体が死んでしまい、専門の医療機関でも再生が困難になります。
そうなると、増毛か植毛以外に打つ手がなくなってしまい、メンテナンスの手間や高額の費用が必要になってしまいます。
頭頂部や前頭部の生え際が気になってきたら、早めに治療することが大切です。

AGAに有効な治療薬は、「フィナステリド」と「ミノキシジル」です。
この2種類は医学的に発毛効果が認められています。
ただ、薬剤として入手するには、医師の処方が必要です。
しかも、薄毛は治療費も薬代も健康保険の適用外なので、医療機関に行くとかなりの出費を覚悟しないといけません。

しかし、「フィナステリド」や「ミノキシジル」が配合された育毛剤であれば市販されています。

育毛剤は、経口で服用する薬剤より副作用のリスクが低く、初診料や診察費、処方箋代といった費用も掛かりません。

また、効果が実証されている商品が販売されているので、最初は市販の育毛剤を試してはいかがでしょうか。

FAGA(女性男性型脱毛症)

女性の薄毛で使用できる治療薬は「ミノキシジル」だけです。

育毛剤には、複数の薬効成分が含まれていますが、「発毛」を期待するのであれば、「ミノキシジル」を選ぶことです。

なお「ミノキシジル」を経口服用薬としてを入手するには、健康保険の適用外にはなりますが、医師の診療を受け処方してもらうことが必要です。

若年性脱毛症

原因のほとんどがストレスや生活習慣の乱れによるものです。

若年性脱毛症は、ほとんどの場合、ストレスの軽減と生活習慣の見直しで解決できます。

早く元に戻すためには、育毛剤の使用も効果的です。

脂漏(しろう)性脱毛症

脂漏性脱毛症には2つの原因があるといわれています。

一つ目は、皮脂が毛穴に詰まって炎症を起こすことで脱毛を助長するケース。

もう一つは、マラセチア菌というカビの一種が増殖して抜け毛につながるケースです。

このマラセチア菌は、皮脂を栄養分として増殖するので、いずれの場合も、要因となる皮脂をこまめに落とすことが第一です。

また、過剰な皮脂を分泌させないためにも、動物性脂肪の多い食事を控えることで改善が見込めます。

AGA(男性型脱毛症)と違って、頭皮の状態を改善することで改善できる脂漏性脱毛症は、医療機関に通院することも効果的です。

ただ、保険適用外の治療なので、費用がとても高額です

なので、食生活の見直しと、市販のヘアケア用品を上手に使って、脂ぎった頭皮をさっぱりさせる方法がおすすめです。

粃糠(ひこう)性脱毛症

粃糠性脱毛症は、フケが毛穴に詰まって頭皮が炎症をおこすことで起こる薄毛です。

フケには色々な雑菌が付着しているので、頭皮や毛根を荒らします。

また、かゆみを伴うことが多いので、頭皮を搔きむしったり、強引なブラッシングをやりがちです。
このことが、頭皮や毛根の荒れに拍車をかけ、そこで増殖する雑菌が抜け毛を加速させます。

なので、粃糠性脱毛症の改善には、殺菌力の強いシャンプーで頭皮や毛根を洗浄することが必須です。

その際は、フケを掻き落とすような方法ではなく、泡に含まれた薬効成分で消毒するようなイメージで、優しくマッサージすることがポイントです。

シャンプーの後に、かゆみ止めの薬用トニックを使用するのも効果的です。

牽引(けんいん)性脱毛症
牽引性脱毛症は、髪型を固定する習慣をやめれば進行しません。

あとは時間をかけて、髪の量を元のボリュームに戻すだけです。

育毛剤を使って、分け目やつむじなど、薄く感じる部分を重点的にケアすれば比較的早く元に戻ります。

ただ、額の生え際などは、引っ張った期間が長いと頭皮がパンパンに固まっていることがあります。
こういった場合は、長期戦を覚悟して、血行を促すために育毛剤を併用したマッサージを繰り返す必要があります。

抜毛症(トリコチロマニア)

抜毛症は、自分の髪の毛を抜いてしまう「習慣(癖)」で頭髪が薄くなる現象です。

「習慣(癖)」の原因は、精神的なものであることが多いので、これを解決する方法は一律ではありません。

一番良いのは、精神的な問題を解決することですが、薄毛改善だけに限って言えば、周囲の人に「髪を抜いている動作に気付いたときは注意して下さい」とお願いすることも効果的です。

円形脱毛症

DV(家庭内暴力)やいじめのような強いストレスが原因の場合を除き、円形脱毛症の改善は医療機関で治療するしかありません。

原因が自己免疫疾患であったり、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患の場合、あるいは薬剤の副作用によるものであったら、民間療法で治療しようとはせず、早めに医師に相談することをお勧めします。