薄毛の種類

薄毛の種類

ひとことで「薄毛(はげ)」と言っても、その種類は多岐にわたり、症状や原因は一律ではありません。
したがって、予防や改善の方法も薄毛の種類によって、それぞれ異なります。

AGA(男性型脱毛症) Androgenetic Alopecia

実に成人男性の1/3が悩んでいる、あるいは気にしていると言われる薄毛の症状です。

発症する年齢も様々で、20代から薄くなる方もいれば、40代半ばになって急激に薄くなる方もいらっしゃいます。
ただ共通していえるのは「進行性がある」ということです。
なので「最近、薄くなってきたな」と感じたら、早めに対処することが必要です。
うぶ毛が残っている状態で対処すれば、比較的早く、しかも安価に改善することが可能です。

AGA(男性型脱毛症)は、進行パターンによって3種類に分けられます。

M字型

額の真ん中を残して、剃りこみが深くなっていくように進行するタイプです。

O字型

頭頂部から薄くなる、いわゆる「てっぺんハゲ」です。

U字型

おでこから後頭部に向かって薄くなっていくタイプです。

両サイドと後ろには髪が残っているので、上から見るとU字型に見えます。

詳しくは「男性の薄毛」をご覧ください。

瀰漫(びまん)性脱毛症/FAGA(女性男性型脱毛症)

瀰漫(びまん)性脱毛症は、別名FAGA(女性男性型脱毛症)とも呼ばれる女性特有の薄毛の一つです。

男性の場合は、薄くなりはじめる部分によって3種類に分けることができますが、女性の場合は全体に薄くなるのが一般的です。

男性のように、生え際が上がっていくとか、部分的にツルツルになるといった症状ではなく、頭頂部あたりからスタートして、全体のボリューム感が減っていくように薄くなっていきます。

発症する年齢層は広く、20代から薄くなる方もいれば、更年期になって急激に薄くなる方もいらっしゃいます。

原因も多岐にわたり、
・ストレス
・極端なダイエット
・不適切なヘアケア
・薬剤の副作用(経口避妊薬など)
・老化
など、さまざまです。

詳しくは「女性の薄毛」をご覧ください。

若年性脱毛症

10代から30代といった若い年代で発症する薄毛を若年性脱毛症といいます。

学業、スポーツ、仕事、あるいは出産といった身体に大きな負荷を掛けることは薄毛の原因になります。
・炎天下での屋外作業やスポーツ
・徹夜や明け方までの勉強や仕事
・お腹を満たすためだけの食事
・運動不足
・ストレス

出産と薬剤の副作用以外が原因の若年性脱毛症は、早期であれば、生活習慣の見直しで改善されるものがほとんどです。
ただし、進行すると簡単には元に戻らないのも若年性脱毛症です。

脂漏(しろう)性脱毛症

頭皮から分泌される脂(皮脂)が毛穴に詰まって炎症を起こし、脱毛につながるのが脂漏性脱毛症です、

脂漏性脱毛症のメカニズムは少し複雑なので割愛しますが、改善策はバランスの良い食生活で皮脂に分泌を正常化することと、丁寧なシャンプーで余分な皮脂を洗い流すことです。

ただ、適量の皮脂は頭皮や毛髪にとって必要なものですし、かゆみがあるからと、頭皮をゴシゴシ過激に擦るのは、炎症を進めるので逆効果です。

粃糠(ひこう)性脱毛症

フケが毛穴に詰まって頭皮が炎症を起こし、脱毛を引き起こすのが粃糠性脱毛症です。

フケというのは、乾燥した頭皮のめくれや余分な皮脂が固まった、いわば「頭皮の垢」です。

フケは新陳代謝の老廃物なので、それ自体が悪いものではありませんが、毛穴を詰まらせると炎症を引き起こす場合があります。
そして、頭皮の炎症や毛根の栄養不足は、抜け毛を促したり、発毛を阻害する原因にもなります。

フケの原因は、必ずしも不衛生だけではありません。
ホルモンの分泌が急激に活発になる思春期など、ホルモンバランスの崩れでもフケは異常に増えます。

フケを減らすことよりも、頭皮を傷めないように丁寧なシャンプーで頭皮をケアすることで脱毛を防ぐことが出来ます。

牽引(けんいん)性脱毛症・機械性脱毛症

牽引性脱毛症は、髪の毛に引っ張りの力を加え続けることで脱毛を引き起こすものです。

男性より、ヘアゴムやヘアバンドで、頭皮や毛根に物理的な力を加える機会が多い女性の方が発症しやすい薄毛です。

例えば、ポニーテールのように引っ張って縛る髪型は、前髪の生え際から頭頂部、側頭部に強い負荷がかかります。

強い負荷をかけ続けると、毛髪の寿命も短くなり、本来の毛周期(ヘアサイクル)では、数年は平気な毛髪が、それより早く抜けてしまうこともあります。

もう一つ、分け目を固定するの良くないです。
ロングヘアーの女性が同じ位置で分けていると、重力で同じ方向に引っ張られた状態になります。

対策としては、お洒落をする必要がない時は、できるだけヘアゴムやヘアバンドを外して頭皮や毛根をリラックスさせることです。

また、分け目を定期的に変えてみるのも良いでしょう。
そうすれば、薄毛の進行を止めることが出来ますし、回復も可能です。

抜毛症(トリコチロマニア)

抜毛症(トリコチロマニア)は自分で自分の髪の毛を抜くことで起こる薄毛です。

抜け毛も、毛周期(ヘアサイクル)に沿って自然に抜け落ちたのであれば、次の毛髪が生えてくるので問題ありません。

しかし、外力で無理やり毛髪を引き抜くと、頭皮や毛根には次の毛髪の準備が出来ていないので抜けたままになります。
また、同じ部分を何度も抜いていると、そのうち、その部分からは発毛しなくなります。

抜毛症の原因は、皮膚の病気ではありません。
ストレス、イライラ、不安・・・。
どちらかという精神的な問題です。

また、爪を噛むのと同じように、毛髪を抜くことが癖になります。
そして、子どもや女性に多いようです。

もし、あなたの周りで、自分の髪の毛を抜いている人がいたら、少し気をかけてあげた方が良いでしょう。

円形脱毛症

部分的に脱毛する、いわゆる「コインハゲ(10円ハゲ)」です。

一般的にはストレスが原因であると言われています。
しかし、ストレスは抜け毛のきっかけになっているだけで、多くの場合は別の原因があるものです

たとえば、自己免疫疾患。
体内に侵入した悪者を退治するのが免疫ですが、この免疫が自分自身の正常な部分に対しても影響して、「髪の毛を退治」してしまうと円形脱毛症を引き起こすことがあります。

アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患も円形脱毛症の原因になる場合があります。

もちろん、ストレスが原因で薄毛になることは少なくありません。
強いストレスで自律神経が参ってしまうと、頭皮や毛根への血流が悪くなり抜け毛を促すからです。

ただ、円形脱毛症に限って言えば、原因としてのストレスは、全体の2割でしかないといわれています。

女性だけの薄毛

女性特有の薄毛として、産後や更年期の脱毛が原因となっているケースがみられます。
詳しくは「女性の薄毛」をご覧ください。

薬剤による脱毛

薬剤の副作用によって発症する脱毛です。
抗がん剤や肝炎の治療薬の投与を受けている方にみられます。
経口避妊薬(ピル)の服用も薄毛の原因になると言われています。

老人性脱毛症

人間は60歳を超えると、男女の関係なく、髪の毛は薄くなっていいきます。

毛髪の寿命と新陳代謝の低下が原因なので、病気ではありません。
また、治療や生活改善で見込めるのも、現状維持が限度です。

進行には個人差があり、頭髪だけではなく全身の体毛が薄くなっていきます。